https://www.nikkei.com/article/DGKKZO66532390R21C20A1EA1000/
目標は「1キロワット時2.3万円」
- 2020/11/22付
- 415文字
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太陽光や風力の発電コストは大幅に下がっており、蓄電池と組み合わせても、電力会社から購入するより安くなる可能性が見えてきた。導入の損益分岐点に当たるのが「ストレージパリティ」という考え方だ。
経済産業省の試算によると、寿命が15年の蓄電池を使う場合、1キロワット時あたり6万円になると、ストレージパリティの水準に達する。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が目標に掲げる同2万3千円に下がれば、価格競争力が大きく高まる。
リチウムイオン電池の導入費用は年々下がっているが、国内では1キロワット時あたり十数万円するとみられている。日本で太陽光と風力の普及が進まない大きな要因だ。太陽光と風力が総発電量に占める割合は1割に満たず、ドイツや英国など欧州各国に比べて大きく遅れている。
蓄電池とセットでも経済的にお得になれば、大規模な風力や太陽光への導入意欲が高まる。屋根に太陽光パネルを設置して電気料金を払わない家庭も出てくるだろう。
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