■出典: https://www.nikkei.com/article/DGKKZO57762400X00C20A4TJ1000/
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メタンガス削減、家畜用の新飼料 メニコン、温暖化対策へ開発
- 2020/4/9付
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コンタクトレンズ大手のメニコンは牛のメタンガス排出量を削減する飼料を開発した。コーヒー豆の搾りかすを、メニコンがコンタクトレンズの洗浄液などを開発する過程で発見した酵素を活用し発酵させることで飼料化する。畜産由来の温暖化ガスを減らす技術として、事業性を確認したうえで実用化を目指す。
メニコンが開発した飼料を与えると、牛のげっぷに含まれているメタンガスを5~7割削減することができる。メニコンは環境事業の一環として、スターバックスコーヒージャパンと共同で店舗から発生するコーヒー豆の搾りかすに、酵素を加えて飼料にリサイクルする実証実験に2012年から着手していた。
家畜が排出するメタンガスの温暖化への影響は大きく、国連食糧農業機関(FAO)によると、人為的に排出されている温暖化ガスの約15%が畜産業に由来しているという。
国連は50年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにするよう呼びかけているが、排出量は現在も増え続けており実現は危うい。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によるとメタンガスの温室効果は二酸化炭素と比べ25倍。メタンガスを削減する技術開発が進めば、CO2を削減するよりも効率的に温暖化抑制効果を得られる可能性がある。
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