2019年8月14日水曜日

エナジー・ボールトがソフトバンク・ビジョン・ファンドから1億1000万ドルのシリーズB資金調達を完了

出典: https://www.businesswire.com/news/home/20190814005011/ja/

エナジー・ボールトがソフトバンク・ビジョン・ファンドから1億1000万ドルのシリーズB資金調達を完了

新たな調達資金により、変革力のある当社の発電所規模のエネルギー貯蔵技術を発展させ、迅速な世界的導入を促進

Energy Vault storage tower with PV and wind storage. (Photo: Business Wire)Energy Vault storage tower co-located with wind farm. (Photo: Business Wire)


August 14, 2019 07:01 PM Eastern Daylight Time
スイス・ルガーノ--()--(ビジネスワイヤ) -- 発電所規模の長期エネルギー貯蔵の世界的アプローチに変革をもたらす再生可能エネルギー貯蔵製品を生み出す企業のエナジー・ボールトは本日、1億1000万ドルのシリーズB資金調達を完了したと発表しました。本ラウンドの投資はソフトバンク・ビジョン・ファンド(ビジョン・ファンド)がエネルギー貯蔵技術の分野で初めて行ったものです。エナジー・ボールトは調達資金を当社技術の世界的導入を促進するために使用します。当社の技術によって初めて、エナジー・ボールトのシステムによって初めて、再生可能エネルギー源を1日24時間にわたり化石燃料よりも低コストでベースロード電源とすることができます。ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのパートナーであるアンドレアス・ハンソンがエナジー・ボールトの取締役会に参加します。
再生可能エネルギーは歴史的に、風力および太陽光などの変動要因に左右される生産予測不可能性と間欠性ゆえに、化石燃料発電に完全に取って代わるべく奮闘してきました。より効率的でコスト効率に優れた貯蔵方法がないことで、今では再生可能エネルギー源が広く求めやすいものになっているにもかかわらず、再生可能エネルギー源から送電網に送電できる電力が制限されています。
エナジー・ボールトの画期的技術は、水の重力と運動によって電力を貯蔵・放電する力に依拠する揚水式水力発電所から着想を得ました。当社のソリューションは、これらの発電所で利用され、良く理解されているのと同じ物理原理と機械工学を基盤としています。エナジー・ボールトのシステムは水に取って代わって、低コスト材料と材料科学の革新的な使用により、カスタムメイドのコンクリートブロックを利用します。各ブロックは重量が35メートルトンで、エナジー・ボールトの専有的なシステムデザインおよびマシンビジョンソフトウエアと併用して、新規デザインのクレーンを稼働させます。このソフトウエアは予測的インテリジェンスと独自スタックの専有的アルゴリズムを活用して、自律的にエネルギー貯蔵塔と充電・放電の調整を行います。これらのアルゴリズムは、エネルギー需給の変動性、送電網の安定性、気象要素、その他の変動要因を含め、種々の要因を把握するものです。結果として、エナジー・ボールトの貯蔵塔は特定の地形上の立地条件を必要とせず、環境への悪影響を伴わずに、かなり低い均等化発電原価、高往復効率で、大規模揚水システムの利点すべてを実現できます。
エナジー・ボールトは2018年11月の設立以来、大きな成長を達成してきました。インド最大の総合電力会社のタタ・パワー・カンパニー・リミテッドとの先に発表した契約に加え、2019年にイタリア北部で35MWhの貯蔵塔を初めて実証していきます。また当社はセメックス(NYSE: CX)との関係を拡大・発展させてきており、セメックス・リサーチ・グループ(スイス)との技術連携・開発契約を結び、2019年5月にはセメックス・ベンチャーズからの投資を発表しました。それ以外にも未曾有の市場需要と当社技術の今後の採用を示すものとして、エナジー・ボールトは4大陸におけるお客さまとの契約があります。
ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのマネジングパートナーであるAkshay Naheta氏は、次のように述べています。「エナジー・ボールトは再生可能エネルギーを大規模に貯蔵するための方法という長年の複雑な問題を解決します。同社は実証済みの技術を21世紀の材料科学およびマシンビジョンソフトウエアと統合することで、環境回復力をもたらしながら再生可能エネルギーのユニットエコノミクスのあり方を変革するソリューションを提供します。エナジー・ボールトはソフトバンクの既存のエネルギーポートフォリオを大きく補完するものであり、私たちは同社の世界的発展を推進できることをうれしく思います。」
エナジー・ボールトの最高経営責任者(CEO)で共同設立者のロバート・ピコニは、次のように述べています。「再生可能エネルギーを1日24時間にわたり化石燃料に取って代わることができるようにするという当社の使命を追求する中で、ソフトバンク・ビジョン・ファンドと提携して世界的展開を拡大できることに感激しています。ビジョン・ファンドは当社と同様にエネルギー貯蔵技術における革新を通じて気候変動に対処するという情熱を持っており、戦略的パートナーとしての同社の支援により、エナジー・ボールトは持続可能で経済的なエネルギー貯蔵という、今日の世界で未充足の大きな需要を満たす上で好都合の立場にあります。」
エナジー・ボールトについて
エナジー・ボールトは発電所規模の長期エネルギー貯蔵の世界的アプローチに変革をもたらす再生可能エネルギー貯蔵製品を生み出しています。重力および位置エネルギーという平凡な物理原理を適用する本システムは、特別設計した巨大コンクリートブロックを持ち上げる革新的なクレーンデザインと、電力の貯蔵および放電を調整するクラウドベースの専有的ソフトウエアプラットフォームを併用します。エナジー・ボールトは、これまでにない経済性の100パーセント環境に配慮した材料を活用することで、完全に再生可能な世界への移行を促進しています。
エナジー・ボールトは2019年4月、ファスト・カンパニーの「世界を変えるアイデア賞」のエネルギー部門で受賞しました。当社はビル・グロス氏が設立した有力技術インキュベーター企業のアイデアラボ・スタジオが創設しました。
エナジー・ボールトに関する詳細情報についてはenergyvault.com@EnergyVaultIncをご覧ください。
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