2019年9月18日水曜日

温暖化で海面上昇、最大1メートル超 国連報告案

■出典: https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49957090Y9A910C1MM8000/?n_cid=SPTMG002

温暖化で海面上昇、最大1メートル超 国連報告案 

2019/9/18 23:02
616文字
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温暖化で北極の氷が解け、海面上昇が起きると考えられている=ロイター
温暖化で北極の氷が解け、海面上昇が起きると考えられている=ロイター
地球温暖化がもたらす影響について国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめる報告書の原案が判明した。温暖化ガスの排出削減が進まないと、北極の氷が解けるなどして今世紀末までに海面が最大1メートルを超えて上昇すると予測した。高潮や洪水によって世界の10億人が危機にさらされ、2億8000万人以上が家を失う。
影響は世界の科学者が最新の研究にもとづいて分析し、報告書にまとめる。原案は各国政府にインフラ整備や防災対策の強化を迫る内容で、温暖化のリスクが改めて浮き彫りになった。IPCCは20日からモナコで総会を開き、25日に報告書の詳細を公表する。
IPCCではこれまでも温暖化によって80センチメートル程度の海面上昇があると分析していた。北極の氷床や陸地の氷が解ける速度が速まる兆候があり、原案では上昇幅を大きく見積もり、影響が深刻になるとの見解を示した。
水没を恐れる島しょ国の脅威となるほか、沿岸部の大都市にも甚大な被害をもたらす。台風やハリケーンなどで陸地に海水が押し寄せ、広い範囲が浸水する危険が高まるためだ。
温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の成否などへの言及はないものの、有効な対策を取らなければ被害が拡大すると警鐘を鳴らした。
このほか、山岳地帯の氷河も今世紀末までに少なくとも5分の1が消える。欧州の一部地域では氷河の8割が失われるという。IPCCの分析では、世界の平均気温は産業革命前からすでに約1度上がっている。

2019年8月19日月曜日

ソフトバンクが出資したENERGY VAULT社の技術とは

■出典: https://www.s-ge.com/ja/article/niyusu/20193-renewable-energy-energy-vault-received-investment

ソフトバンクが出資したENERGY VAULT社の技術とは

ソフトバンク・ビジョン・ファンドが総額1億1千万米ドルを出資したEnergy Vault社は、革新的な貯蔵発電所の開発を行っています。
貯蔵発電所イメージ
© Business Wire/Energy Vault
今回の出資を受けることにより、Energy Vault社は、再生可能エネルギー貯蔵を実現する同社の革新的な技術をグローバルに提供することが可能になります。ソフト・バンク・ビジョン・ファンドにとってはエネルギー貯蔵技術分野への初めての投資です。
この分野におけるパイオニアともいえるEnergy Vault社は、地形や特殊な地質的基盤に依存しない、世界で唯一のコスト効率に優れたエネルギー貯蔵システムの開発に成功しました。同社のハブ貯蔵発電所は、手頃な価格の複合ブロックで作られた巨大なタワーで構成されており、レンガブロックの重量はそれぞれが35トンにもなります。タワーの中央に設置された革新的なクレーン設計が、これらのブロックを上下に移動させ、下向きの運動が、蓄積されたエネルギーを損失なく電気エネルギーに再変換することを可能にします。このエネルギー効率こそが、水力発電システムとの大きな違いです。
エネルギー貯蔵タワー内の充放電プロセスの自律的制御には専門的なソフトウェアが使用されています。ソフトウェア独自のアルゴリズムで、エネルギー需給の不安定性、グリッドの安定性、気象の影響など、さまざまな変動要因を調整して管理します。
Energy Vault社は、2018年にインド最大の総合電力会社Tata Power Company Limited(本社:インド・マハラシュトラ州ムンバイ)の協力を受けて設立されました。同社は本年中にイタリア北部で35MWhの貯蔵タワーのプロトタイプを稼働させる予定です。さらに、大手建材メーカーCEMEX S.A.B. de C.V.(本社:メキシコ・サン・ペドロ・ガルサ・ガルシア)やCEMEX Research Group AG(本拠地:スイス・ビール / ビエンヌ)との緊密な連携を維持しています。
SoftBank Investment Advisers LimitedのAkshay Naheta氏は、「Energy Vault社は、長年の大規模な再生可能エネルギー貯蔵に関する複雑な問題を解決するでしょう。また、同社の技術が、環境を回復させながら再生可能エネルギーの経済単位を再形成するでしょう」と、コメントしています。
Energy Vault社CEO兼共同設立者のRobert Piconi氏は、同社プレスリリースで、「化石燃料に代わって24時間利用可能な再生可能エネルギーを開発するという使命を追求する中で、ソフトバンク・ビジョン・ファンド社と提携し、我々のグローバルなプレゼンスを拡大できることを嬉しく思います。ソフトバンク・ビジョン・ファンド社は、エネルギー貯蔵技術のイノベーションを通じて気候変動に立ち向かう我々の情熱を共有しています。これにより、Energy Vault社は、現状で満たされていない、世界中の持続可能かつ経済的な大規模エネルギー貯蔵に対する需要を満たす準備を進めています」と、今回の投資の重要性を強調しています。



2019年8月14日水曜日

エナジー・ボールトがソフトバンク・ビジョン・ファンドから1億1000万ドルのシリーズB資金調達を完了

出典: https://www.businesswire.com/news/home/20190814005011/ja/

エナジー・ボールトがソフトバンク・ビジョン・ファンドから1億1000万ドルのシリーズB資金調達を完了

新たな調達資金により、変革力のある当社の発電所規模のエネルギー貯蔵技術を発展させ、迅速な世界的導入を促進

Energy Vault storage tower with PV and wind storage. (Photo: Business Wire)Energy Vault storage tower co-located with wind farm. (Photo: Business Wire)


August 14, 2019 07:01 PM Eastern Daylight Time
スイス・ルガーノ--()--(ビジネスワイヤ) -- 発電所規模の長期エネルギー貯蔵の世界的アプローチに変革をもたらす再生可能エネルギー貯蔵製品を生み出す企業のエナジー・ボールトは本日、1億1000万ドルのシリーズB資金調達を完了したと発表しました。本ラウンドの投資はソフトバンク・ビジョン・ファンド(ビジョン・ファンド)がエネルギー貯蔵技術の分野で初めて行ったものです。エナジー・ボールトは調達資金を当社技術の世界的導入を促進するために使用します。当社の技術によって初めて、エナジー・ボールトのシステムによって初めて、再生可能エネルギー源を1日24時間にわたり化石燃料よりも低コストでベースロード電源とすることができます。ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのパートナーであるアンドレアス・ハンソンがエナジー・ボールトの取締役会に参加します。
再生可能エネルギーは歴史的に、風力および太陽光などの変動要因に左右される生産予測不可能性と間欠性ゆえに、化石燃料発電に完全に取って代わるべく奮闘してきました。より効率的でコスト効率に優れた貯蔵方法がないことで、今では再生可能エネルギー源が広く求めやすいものになっているにもかかわらず、再生可能エネルギー源から送電網に送電できる電力が制限されています。
エナジー・ボールトの画期的技術は、水の重力と運動によって電力を貯蔵・放電する力に依拠する揚水式水力発電所から着想を得ました。当社のソリューションは、これらの発電所で利用され、良く理解されているのと同じ物理原理と機械工学を基盤としています。エナジー・ボールトのシステムは水に取って代わって、低コスト材料と材料科学の革新的な使用により、カスタムメイドのコンクリートブロックを利用します。各ブロックは重量が35メートルトンで、エナジー・ボールトの専有的なシステムデザインおよびマシンビジョンソフトウエアと併用して、新規デザインのクレーンを稼働させます。このソフトウエアは予測的インテリジェンスと独自スタックの専有的アルゴリズムを活用して、自律的にエネルギー貯蔵塔と充電・放電の調整を行います。これらのアルゴリズムは、エネルギー需給の変動性、送電網の安定性、気象要素、その他の変動要因を含め、種々の要因を把握するものです。結果として、エナジー・ボールトの貯蔵塔は特定の地形上の立地条件を必要とせず、環境への悪影響を伴わずに、かなり低い均等化発電原価、高往復効率で、大規模揚水システムの利点すべてを実現できます。
エナジー・ボールトは2018年11月の設立以来、大きな成長を達成してきました。インド最大の総合電力会社のタタ・パワー・カンパニー・リミテッドとの先に発表した契約に加え、2019年にイタリア北部で35MWhの貯蔵塔を初めて実証していきます。また当社はセメックス(NYSE: CX)との関係を拡大・発展させてきており、セメックス・リサーチ・グループ(スイス)との技術連携・開発契約を結び、2019年5月にはセメックス・ベンチャーズからの投資を発表しました。それ以外にも未曾有の市場需要と当社技術の今後の採用を示すものとして、エナジー・ボールトは4大陸におけるお客さまとの契約があります。
ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのマネジングパートナーであるAkshay Naheta氏は、次のように述べています。「エナジー・ボールトは再生可能エネルギーを大規模に貯蔵するための方法という長年の複雑な問題を解決します。同社は実証済みの技術を21世紀の材料科学およびマシンビジョンソフトウエアと統合することで、環境回復力をもたらしながら再生可能エネルギーのユニットエコノミクスのあり方を変革するソリューションを提供します。エナジー・ボールトはソフトバンクの既存のエネルギーポートフォリオを大きく補完するものであり、私たちは同社の世界的発展を推進できることをうれしく思います。」
エナジー・ボールトの最高経営責任者(CEO)で共同設立者のロバート・ピコニは、次のように述べています。「再生可能エネルギーを1日24時間にわたり化石燃料に取って代わることができるようにするという当社の使命を追求する中で、ソフトバンク・ビジョン・ファンドと提携して世界的展開を拡大できることに感激しています。ビジョン・ファンドは当社と同様にエネルギー貯蔵技術における革新を通じて気候変動に対処するという情熱を持っており、戦略的パートナーとしての同社の支援により、エナジー・ボールトは持続可能で経済的なエネルギー貯蔵という、今日の世界で未充足の大きな需要を満たす上で好都合の立場にあります。」
エナジー・ボールトについて
エナジー・ボールトは発電所規模の長期エネルギー貯蔵の世界的アプローチに変革をもたらす再生可能エネルギー貯蔵製品を生み出しています。重力および位置エネルギーという平凡な物理原理を適用する本システムは、特別設計した巨大コンクリートブロックを持ち上げる革新的なクレーンデザインと、電力の貯蔵および放電を調整するクラウドベースの専有的ソフトウエアプラットフォームを併用します。エナジー・ボールトは、これまでにない経済性の100パーセント環境に配慮した材料を活用することで、完全に再生可能な世界への移行を促進しています。
エナジー・ボールトは2019年4月、ファスト・カンパニーの「世界を変えるアイデア賞」のエネルギー部門で受賞しました。当社はビル・グロス氏が設立した有力技術インキュベーター企業のアイデアラボ・スタジオが創設しました。
エナジー・ボールトに関する詳細情報についてはenergyvault.com@EnergyVaultIncをご覧ください。
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